「子どもじゃありません!」 「はいはい。…ん」 言い合いをしていると、波留さんのスーツのポケットから着信音が聞こえた。 私に『ちょっと待ってて』と呟き、廊下に行ってしまった波留さん。 首を傾げて、待って数分、波留さんが真顔で入ってきた。 「どうしたんですか?」 「重要な知らせだ」 波留さんが真顔でそう言うので私の心臓が小刻みに早くなる。 ……何だろう…。 まさか家族に何か…!?