熱が治り、数日たった今、俺はその日のことを思い出していた。 …“一緒に寝よう”なんて千春に言ったのか…俺。 それに無理矢理千春をベットに寝かせ、起きるまで離さなかったって…、どんだけ欲求不満なんだよ…。 深いため息が出る。 1人部屋の仕事場だから誰かに聞かれることはない。 「深いため息ですね」 「…居たのか」 いつの間にか部屋の隅に居る波留。 またため息が出る。 「どうした?」 「いえ、また用が出来ましたので行って参ります。翔様の仕事が終わる前には戻って参りますので」