それに、こんな嬉しそうな千春を見るのは初めてだ。 それほど嬉しかったのだろう。 …一刻も早くこの牢獄のような日々から救い出してやりたい。 俺達に親父の手から逃げ出す方法は残っているのか。 「翔君、夜何食べよっか?おかゆ~?」 千春を自由にさせてあげることが出来るのか。 「………おかゆ」 それはきっと俺に懸かっている──。