「私っ……」
嗚咽が邪魔をして、うまくしゃべれない。
気持ちだけが急いて、鏡夜の首に回した腕に力を込める。
「……皐月」
鏡夜の手が私の頭をゆっくりと撫でる。
「…一緒にいような。毎朝迎えに行くから」
ハッと息をつめる。
「毎日…は難しいかもしれないけど、お弁当も一緒に食べよう」
止まりかけていた涙がこぼれ、鏡夜のブレザーに染み込んでいく。
そんなことを気にもせず、鏡夜は話を続ける。
「放課後は待たせると思う…でも俺が皐月を迎えに行くから、教室で待ってて?」
「………っ…」
「文化祭もだよ。一緒に回ろう」
嬉しい。
いつだって鏡夜は、私が欲しい言葉を伝えてくれる。

