鏡夜といたいんだもん。
繋いだ手に力を込めると、鏡夜が私を見下ろし、困ったように眉を下げた。
「皐月」
「だって……」
シュン…とうなだれる私の頭を撫でる。
じゃあ……
「鏡夜…」
「なに?」
「…………手」
「手?」
これくらいのわがままは許してくれる…?
ゆっくりと顔を上げる。
「手……繋いでてね…?」
すがるようにそう言うと、驚いたように瞳を見開く鏡夜。
だけどそれはほんの一瞬のことで。
「もちろん」
優しく瞳を細め、私を見つめる。
嬉しくて、照れたように笑うと、鏡夜が私の手を引っ張る。
「行こう、皐月」
「うんっ!」
とても幸せだった。
鏡夜の背を見て、小さく笑う。

