そんなこと、絶対に―――。
そんな私の心を読んだように、お母さんはキュッと抱きしめる腕の力を強めた。
そして、ふわりと私の心を包み込むような言葉を落とす。
「―――――…だって、あなたたちがいるから」
――――ざわめいていた心の波が
――――止まった。
「世界で一番大切な人を失っても、私の周りには支えてくれる人がいる。愛しい私の子供たちが」
あぁ、そうか。
私がなぜ、お母さんにこの質問をしたのか。
分かった気がする。
楓でも、サクでもなく、お母さんに。
「皐月。今回のことで、あなたが傷ついたのは分かる。どれだけ辛かったのかなんて、私たちが計れるものじゃない」
それはきっと―――。

