「ごめんなさい。でも、答えて、お母さん」
だからこそ聞きたいんだ。
“ありえない”ということを前提にした、話を。
「お母さんなら、どうする?」
今の私に、聞かせてやりたい。
そして、私の犯した罪を刻み込んでやるの。
「―――――…そうね」
大きなため息と共に、お母さんは吐き出した。
「どうもしないわ」
「……えっ?」
どうも―――しない…?
「だって、どんなにお父さんの死を嘆いたって、もう帰っては来ないんだもの。だから、どうもしない」
キッパリと言いきったお母さんの物言いに気圧され、一瞬黙ってしまう。
だけどすぐに我に返り、きつくお母さんを睨みつけた。

