シャクッ―――と小気味よい音を立てながら、分かれていくふたつの欠片。
「………………」
そのふたつは、一度切ってしまえばもう二度繋がることはない。
フッと笑い、包丁を握り直した。
「………ねぇ、お母さん」
「なに?」
ポテトサラダでも作るのか、茹でたじゃがいもを潰しながらお母さんは答える。
「楓、何時に帰ってくるの?」
「さぁ?いつもくらいじゃないの?」
「……そう」
「…………………」
「…………………」
「――――ねぇ」
「ん?」
トントンと刻んでいた手を止め、じっと小さくなった欠片を見つめる。
あんなに大きかった欠片が、こんなにも小さくなって。
いつか―――私の気持ちも……

