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トントントントン…
軽やかなリズムが部屋に響き、ソファに俯せている私の耳に届く。
窓から差し込む陽射しは、最後に記憶にあったぎらついた光ではなく、穏やかなオレンジ色に変わっていた。
あぁ、もう夕方か―――。
ぼやけた頭で感じ、ゆっくりと体を起こす。
その途端、体の節々が痛んだ。
「―――――っ」
何、これ。
痛む体に顔を歪ませながら、記憶を呼び覚ます。
まず思い出したのは、鏡夜の言葉だった。
――――ほら、そんな格好してちゃ、風邪引くよ。
鏡夜の帰りをじっと待っていた私への配慮の言葉。

