ちがう。
ちがうの。
私はそんなことを言いたかった訳じゃない。
私はそんなこと、思ってなんかいなかったの。
本当よ。
…………本当…なの。
「―――――…っ」
目頭が熱い。
それを振り切るように唇を噛み締め、天井を振り仰いだ。
泣かない。
私は、泣いちゃいけないんだ。
自分を可哀相だと思っちゃ、いけない。
大好きな人を傷つけ、その上、自分が被害者だと思うなんて。
そんなのおこがましい。
そう、分かっているのに。
「―――――ッ、ごめんなさぃ…」
どんなに言い訳をしたって、あの言葉には“心”があった。
心の片隅で、どこか不満に感じている私がいた。

