あぁ、やっと言えた。
不思議と恥ずかしさは沸いて来ない。
それどころか口に出した途端、鏡夜への愛しさが溢れ出してくる。
「愛してる…愛してるの、鏡夜…」
何度も何度もつぶやき、鏡夜の首筋に擦り寄る。
足りない―――。
この言葉だけじゃ、全然足りないよ。
本当に好きなの。
落ち着いた見た目と違って、ほんとはすごく負けず嫌いなとこや、完璧そうで、実はおおざっぱなとこ。
人の気持ちを優しく汲み取るとこ、温かい笑顔で包み込んでくれるとこ。
全部、全部大好き。
もう……苦しくなるくらい。
でも、鏡夜は人を優しく愛する気持ちを教えてくれたから。
苦しみの片隅で、優しさがずっと光っていてくれる。

