『話があるんだ』
戸惑うことなく真っすぐに私に届いたその声に、ピン――と背筋が伸びた。
ドクン……
心臓が嫌な音をひとつ立てる。
「………それは、いい話?」
ぎこちない笑みを浮かべ、そう尋ねる私に睫毛を伏せる鏡夜。
そして、ゆっくりと首を振る。
『――――たぶん、違う』
ゆっくりと吐き出すように告げられた言葉が、直接脳の中に響く。
いい話じゃない―――。
じゃあ、それって……
「あ、あのね。私も鏡夜に話があるの」
結論にたどり着く前に、とっさに無機質な言葉が口をついた。
反射的に飛び出たそれには、きっと焦りが含まれていることに鏡夜は気づいてる。

