いつか、きっと。





抱きしめていた枕を離し、小走りで鏡夜に駆け寄る。



そんな私をいつものように優しい瞳で見つめている鏡夜。



目の前まで来た私は、そっと手を差し伸ばし、鏡夜の頬に当てた。



驚いたように、『皐月…?』と鏡夜が私の名を呼ぶ。



それに微笑みかけ、もう片方の腕も伸ばす。





「鏡夜こそ…風邪、ひいちゃうよ」





そう言うと、一瞬目を見開いた鏡夜が、フッと顔を綻ばせる。





『心配させちゃったね……でも、大丈夫だよ』





スッと伸びてきた鏡夜の手の平が頬に触れる。



鏡夜に触れられられることは久しぶりで、ハッと息を呑んだ。



そんな私に気づいたように鏡夜は微笑み、唇を動かす。