私とよく似た茶色い瞳が、一瞬張り詰めたように開き、そして戸惑うように揺れる。
「皐月、お前…」
「いいの」
楓の言葉を遮り、もたれかかるように楓の肩に顔を埋める。
ピクッと楓の体が強張り、押し返すように私の肩を押す。
「俺は、鏡夜じゃない」
「わかってるよ」
「だったら……」
楓の言いたいことはわかる。
鏡夜の言葉を聞くのに、どうして鏡夜じゃない楓と顔を合わす必要があるのか―――ってこと。
そんなの、わかってる。
けど。
「大丈夫。ちゃんと聞くから」
一人で聞くのは、少し怖い。
「だから……このままでいいの」
自然と声が震えた私は、それをごまかすように楓の首に腕を回した。

