そんな私に追い討ちをかけるように楓は言葉を重ねる。
「ずっと一緒に笑っていられる」
「…………っ…て」
「ずっと手を繋いで歩いていける」
「……ゃ…めて」
「ずっと二人で生きていく、と」
「やめ…て」
「“空”をやっと……」
「やめてぇっっ!!」
カッと目を見開き、頬に当てられた手を引きはがす。
その手は……とても温かかった。
「もう…やめてっ…!」
ブワッと一気に感情が溢れ出す。
それは私の体、頭、そして心を覆い尽くす。
「鏡夜じゃない…!鏡夜なんかじゃないのにっ」
――――どうして?
「いい加減なこと言わないで…!そんなの、そんなの!」
――――どうしてなの?
「鏡夜じゃないくせにっ、わかったようなこと言わないでよ…っ!」
――――どうしてこんなにも胸が痛むのだろう。

