「や、やだ…楓っ……」
怖い……!
楓の手を振りほどこうと、首を動かす。
「いいから落ち着け。俺がいる」
そう言いながら、包んだ私の頬を楓が撫でる。
その仕種にぴくりと肩が震え、そっと体の力を抜いた。
いい子だ…と小さくつぶやく楓。
「……じゃあ、始めるぞ」
何か意を決したような楓の声に、ギュッと固くまぶたを閉じた。
―――――鏡夜……
「………初めて皐月と会った時、何て綺麗な子なんだって思った」
静かに語り始める楓。
コツンと額に何かが当たり、楓の吐息を間近に感じた。
「サラサラの髪に透き通るように肌は白くて。パッチリとした瞳が不思議そうに俺を見てた」
えっ―――?

