「ぁ……ゎた、し…」
小さく体が震える。
違うの。
そんな…信じてない訳じゃない。
違う、の……
そんな心とは裏腹に、瞳に張った涙の膜が揺れ、視界が歪んでいく。
「…鏡夜は俺の大切な親友なんだよ、これからもずっと。それがどんな形だとしても、な」
そんな私をあやすように、楓の手が私の髪をゆっくりと梳く。
そう。
その仕種はまるで―――…
「―――――鏡夜…」
震える声で名前を呼ぶと、プツ…と止まっていた私の時間が動きだす。
そうだ―…
私は一体、何に恐れていたんだろう。
鏡夜がいなくなること?
一緒にいられなくなること?

