「―――っ、ひっく…」
“違うよ。ほんとに眠くなんてないんだから”
そう笑って言おうと思ったのに。
その言葉の代わりに、熱いものが喉元に込み上げてきて、小さな嗚咽がこぼれた。
「見っ、てない……みてなん、か」
ギュッとサクの胸に頭を押し付ける。
「なのにっ…どうして……!」
目を閉じれば浮かんでくるあの情景。
“あの日”のこと。
直接になんて見てない…っ
見てなんかないのに……
「わ、ったし…なんにも、できなぃ、の…!」
“あの日”の私はいつだって無力だった。
ただ見ているだけで、何にも出来ない。
「助けたいのにっ…!」
愛する人を守れないんだ―…

