「じゃあ、早く次のお店に行こうよ。サクの分も買わなきゃ」
「あ、おい待てっ」
笑顔のまま歩き出そうとした私の手を、ガシッとサクが掴んだ。
驚いて振り向くと、ほんの少し顔が赤いサク。
首を傾げ、どうしたの?と尋ねると、小さなため息をつかれた。
「いや、その…ちょっとついてこいよ」
「えっ?」
ついてこい?
意味がわからなくて眉を寄せると、ぐいっと手を引っ張られた。
「ど、どうしたの?」
「いいから」
私の手を握ったまま、レジまで歩いていくサク。
そして、店内に入ってやっとサクの行動の意味がわかった。
「……ごめん、サク。私、全然気づかなくて…」
何だか申し訳なくなって、上目遣いに恐る恐るサクを見上げた。

