いつか、きっと。





『明日、暇か?』





そんなサクからの電話が来たのは、昨夜のこと。



突然の誘いに驚いたけれど、サクがこんなことをする時は、たいてい大切な何かがあるとき。



だから私は二つ返事で行くと答え、今ここにいるのだけど。



どうしてか、気分が全くもって乗らない。



それはたぶん、最近、私をひどく悩ませる出来事が起こったから。





海から帰ってきたその日の夜から、毎日同じ夢を見るんだ。



……そう、“あの日”の夢を。



初めてそれを見た夜は、どうしようもなく怖くなって、鏡夜に抱かれながら泣きじゃくった。



どうしたの?と何度も私に尋ねる鏡夜に、私は何も答えられなかった。



“あの日”の夢を見るの、だなんて、どうしても言えなかった。



ただただ怖くて、涙を流すことしかできなくて。