「ほっとけたら、どんなに楽なんだろうな」
優しい声だった。
いつもと違うサクに戸惑いを隠せない。
「サ、ク……?」
どうしたんだろう。
不安に瞳を揺らす私とは対照的に、終始笑顔のサク。
どうしたの、一体……
「…ほんとお前はややこしい」
「へっ?」
どうゆう意味――?
眉根をググっと寄せ、サクの真意をはかろうとすると、額を指で弾かれた。
ピリリと小さい痛みが額を熱くする。
「っ…!サク!」
「それでいい」
「…えっ?」
「お前はそれでいい。これ以上ややこしくするな」
「何言って…」
もうっ。
意味が全然理解できないよ。

