そんな私に気づき、もう平気だ。と言いながら腕を見せるサクに、ホッと胸を撫で下ろす。
サクが小さく微笑む。
「何でかそれがムカついたんだ。1人で何でも抱え込む馬鹿なお前が」
「馬鹿って…」
「馬鹿だよ、お前は」
何よぅ……
むくれる私の額を軽く小突き、不細工。とサクが意地悪に笑った。
「ほ、ほっといてよ」
顔を真っ赤にしてサクの肩を叩く。
すると、サクが私の方へ手を伸ばしてきた。
「……皐月」
サクの声が低いのに気がつき、はたと動きを止める。
冷や汗がこめかみを伝う。
バッと頬を両手で押さえ、固く目を閉じた。

