私は振り返り、鏡夜と顔を見合わせて笑った。
『朔夜らしいね』
その鏡夜の言葉に頷き、空を見上げた。
真っ白な雲が右から左へ流れるのと同時に、太陽が隠れ、辺りに陰が落ちる。
「皐月」
「…雨、降るかな」
サクは眩しくもないのに瞳を薄く細め、さぁ?と言った。
「あ。元に戻ったね」
「…うるせ」
口元を手で覆い、私を軽く睨むサク。
その照れ隠しの仕種は相変わらずだね。
くすくすと笑う私に眉根を寄せるサクが、ふと固い表情を解いた。
「…サク?」
どうしたんだろう…
サクはじっと私を見つめ、言いにくそうに口元をまごつかせている。

