『ずるいのは皐月だよ。本当に心配したんだから』
重いため息と共に鏡夜がこぼした。
「ふふっ。いつものお返しだよ」
少し勝ち誇った顔で鏡夜を見る。
そんな私に参りました。と私の頭に手を乗せて、鏡夜が隣に腰を下ろした。
「ねぇ、鏡夜」
『なに?』
「私ね、青空が好き」
どこまでも碧く碧く、澄み渡った空を見上げる。
太陽の周りを薄い雲が漂っていて、時折見え隠れする光が私を捕らえる。
「青空って、どこまでも続いてる気がするでしょ?どこから見上げたって、同じ顔をしてる」
さわさわと風が私の頬を撫でる。
額に滲む汗もそのままに、私は空を見上げた。

