「集中できないよ。ちょっと離れて」
『ん〜?』
「鏡夜っ」
私の耳元で鏡夜は愉快そうに笑う。
ちらりと視線を下に落とし、しっかりと腰に回されている腕を見てため息をついた。
学校に行く間、いつものように他愛ない会話をしながら2人で歩いた。
その間もずっと心配は消えなくて。
学校に近づく度にその心配は大きくなっていって、教室に入る時は心臓が早鐘を打つように速くなった。
だから、隣に立つ鏡夜もきっと私と同じだと思ってた。
なのに……
『じゃあ、俺もここ』
そう言って鏡夜が座ったのは、私の椅子の上。
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