ジリリリ!!


パロッポロッ、パロッポロッ!


【おはよう、朝だよ!今日も頑張ろう!×∞・・・・】




「うっさいなぁ・・・、もうっ!」



毎日のように、この言葉を言っている自分に嫌気がさしながらも、起きた私は目覚まし時計を叩きまくった。






私、森澤 水<モリサワ ミズキ>




 水 = ミズキ


この名前を見ただけじゃ、ミズキと読める人は、ほとんどいないと思う。
余談だけれど、今まで担任になった先生も、


「森澤・・・・・・ミズ?・・・スイ?」



と言えずに、挙句の果てには私に名前を聞いてくる先生もいた。


だから私は、こんな変な名前を付けた両親を少し恨んでいる。






さて、今日から新学期!!


常盤高校2年目の春が始まる。





クリーニングにかけられて綺麗になっている制服を、張り切って着る。


そして朝食を食べようと思って、部屋を出ようとしたその時、



(ドンドンッ!)



激しい、しかも怒っているような強さのノックがした。



「水~~~!早く起きなさい!!もう7時30分よ!」



お母さんだ・・・、朝から本当にうるさい!



「何時?」

「だから、7時30分よ。もうすぐ7時31分になるわ。」

  ・

  ・

  ・
 
  ・

  ・

  ・

「え~~~~~~~っ!!!」


「7時31分までカウントダウン、5,4,3、」


「って、カウントダウンいらないからっ!!」



すぐさまもう用意をしておいたリュックを背負って、階段を下りた。



靴を履き、家に向かって、

「いってきま~~す!!」


大きな声で叫んでおいた。