次の日
私は 土曜日で休みだったけど
輝明さんと一緒に大学に行った…
なぜか司さんも。
「司兄…暇なわけ」
「母校に来て何が悪い?俺は首席だったから歓迎はされるな」
何だかふたりは兄弟みたいだ…
輝明さんは手続きに中に行った
「一ノ瀬さん…」
「はい…あ、すいません」
「大学は初めて?」
「はい…初めてです。学生が沢山いて…ちょっと羨ましい…かも」
司さんはコートのポケットに手を突っ込んだ
「……大学行く気はなかった?」
わたしは首をふる
「下に弟がいて、奨学金て手もあったけど。私はあんまり頭良くなかったですから…、」
大学にいけない事はなかった
ただ選ばなかっただけ
働く方を私は選んだ…
……。
「……紅、」
「おーい蒼井じゃないか!久しぶりだなぁ…偉くなって…」
「飯田教授。久しぶりです…佐藤も相変わらず…」
ちょっと太った愛嬌のある人と
綺麗な女性が司さんの近くにきた
教授…先生だ
そして同級生かな…
「相変わらずだなぁ。ちょいと老けたか。頑張ってるなぁ」
「相変わらずです…佐藤も。」

