「紅々ーどうだった、輝明さんは」
るみは とことこ歩いてきた
「セクハラ…?なんか…本当に司様の従兄弟なのかな」
「従兄弟だよ。顔はちょっと似てるし…。あ、休憩いこうよー。夏々が枯れ専トークしててね…」
「うん…」
一難去ってまた一難…
なんか気が重たいなぁ…
夜…
輝明様はちょっと
赤い顔をして帰ってきた
「お帰りなさい、」
「ただいま。酒飲んだから…ちょっと酔って…」
ふらふらとソファーに座った
「夜遊びか、大学はいいのか」
「司さま。」
「司兄さん…それ水?」
ドアに寄りかかっていた
司さんは 水の入った
コップをテーブルに置いた
「すいません、司さん。お手を煩わせて…」
「かまわないよ。」
ふっと笑った
久しぶりにわらった気がする
「大学は…いくよ。司兄さんと同じとこ」
「慶應か…」
「東大も行けたけどね…、」
「…夜中に帰って来るのはいいが、女遊びはあまりするなよ。」
水をごくと飲んで頷いた
「気をつけるよ。蒼井の名前に傷をつけられないからな…」

