スノードロップ

<司目線>






花柳の指示で国会議事堂の外に出た


マスコミは随分遠い所から撮っているな





風が強い…コートがはためく。





誰か人が一人立っていた




黒服の男。顔が見えない……




「お前…誰だ?」



「…“ブルーローズ”というグループの一味ですよ。貴方が蒼井総理の…」




「何が目的だ。こんな騒動おこして…」


黒い服の男はにやと口だけで笑った





「…金に渦巻く政治家達を一掃したかったのですが、失敗ですね。まぁ貴女に会えたから良かったです」



「……、」



「のこのこ出ていただいて感謝致します。蒼井司様……」


















銃らしき物が見えた


パァン






胸を撃たれ…た

衝撃で足をつく…体勢が崩れる



心臓が痛い…








カツカツと足音がする
近付いてくる





「あの世でお父様によろしく…蒼井司さん」



「……その先は牢屋で聞いてやるよ、青薔薇一味め」













「…ちっ!」




俺は 手についた
砂を払って立ち上がった



「…蒼井っ!くそっ…」



あきいと呼ばれた男は周りを見渡した





「爆弾は解体したそうだ」