スノードロップ


「…俺が議事堂前に出て行けばいいのか?殺されない保障は…」



花柳の軽口には乗らないよう答えた


『配備はすましてあるよ。総理にも了解はとった。君が出て行けば爆弾は止めるそうだ』



「…出ていくだけでいいのか?」



『そうだね。…マスコミはあまりいないから司。』



花柳は一息おいて言った




「花柳。……こんな時になんだが、一ノ瀬さんの事は本気…なのか」



『君が本気になれば僕は考えるよ?欲しい物にはそれなりに示す態度があるだろ…?』




































「ちょっと紅々!司様が…」


「……え、」





あっという間に休憩室に連れていかれた





テレビは国会議事堂前を映していた




誰か黒い服の人が出てくる…




「司さまじゃないの、アレ。今朝着ていたコートに似てるわ…」


「…なんかあったの?死なない…よね」




心臓がうるさい。
死なないで…





「わかんないわよ。なんか…取り引きしたんじゃないの?」




記者が議事堂より遠くから伝えている



「……ん?」


テレビの前にメイドが集まってきている