きゅん…



やばい

嬉しくて泣きそう…


『わざわざ…ありがとうございます』



今日はやばいって
何回思ってるだろ…


私は先生を上目遣いで見た。


『先生…いつからいたの?』


『ん?適当にドライブがてらだから大丈夫だよ。』


『そうですか…』


『はは、そうですよ?』


また…

きゅん…


そんな私を見て
先生は楽しそうに笑ってる。


『地震で家は大丈夫だったか?』


『あ、特に大丈夫でした』


『そっか、まだまだ断水とか大変だけど頑張ろうな』



優しい言葉で
さりげなく気遣ってくれる…


やっぱり先生は先生なんだなぁ。



『じゃあ…またな』


笑顔でそう言って
車に戻ろうとする先生。


えっ?


『もう帰っちゃうの…?』


寂しさが思わず口から出た。



言ってからハッとして
恥ずかしくて俯いた。


しかもタメ口とか…