ドキッ…


先生の後ろに腕を伸ばす動作で
一気に距離が縮まる私と先生の上半身。


せせ…先生!!

ちち…近いです!!


今にも触れそうな
先生の髪。


思わず息を吸うと
先生の匂いがした。


『~~~っ』


心拍数が急上昇して
思わず体が硬直した。




先生は紙袋を取ると
姿勢を戻して私を見た。


『ん』


そうして普通に私に紙袋を差し出す先生。


『あっ、はい…っ』


ぎこちなく先生から
紙袋を受け取る。



先生…




先生をちらりと見ると
緊張する私とは対称的に


悲しいくらい普通に普通な先生。