俺はため息をついて電話に出た。


「もしもし」


『…あ、塚原くん?』

電話越しに聞こえる先生の声より雑音が大きくて聞き取りにくい。


「そうですけど」

俺の携帯にかけたんだから俺以外誰が出るんだよ…。



『あなた、お葬式あったんですってね。熱と言うのは嘘なの?』

急に大きくなった先生の声。
あまりに唐突に聞かれたものだから、心臓がはねた。


「熱が出てるのは本当ですよ。お葬式の終わった次の日から」

さらりと嘘をつく。

お葬式があったなんて情報、どこから手に入れたんだか。
別に、隠してたわけじゃないけど。