(禁断)瞳を閉じて。【完】

「海ちゃん、可愛い。栗鼠みたいだよ」



美咲さんは安心したような笑顔で私を見た。

…り、“栗鼠”?;;

初めて言われた。



「…陸兄にはよく、ラッコって言われてたのに…」



…栗鼠なんて。

そんな可愛い動物に例えられて、少し嬉しい。



「―――先輩!!」



「え…;;」



「栗鼠、ですよね?(笑)」



「はい…;;」



「生臭くないですよね?(笑)」



「もちろん;;」



美咲さんの腹黒い笑いに一緒、シーンとした。

でも優君がすぐに「プッ…」と吹き出し、みんなはつられるように笑った。