出来上がった料理を、優君と運び、ソファーに座ると、お腹をガン見された。
「それは…太ったんじゃないよな?」
「陸兄…それなんだけど、私、妊娠してる。今9ヶ月で、典人さんの…子供…」
「……ッ!!」
陸兄の顔色が変わる。
悔しそうな顔。
「この子…産むの」
「うん……て、簡単に頷けは…しないよな…」
複雑そうな表情。
私はついに口を閉じた。
子供好きな陸兄が、困ってる。
それは正直…悲しい。
「でも、海ちゃんが母親だから。
反対する権利は、ないよな」
優君らしからない厳しい発言。
陸兄は、「だな…」っと、苦笑した。

