放課後の私は【秘密基地A】にいた。 いつもの青い屋根は、雪で真っ白に染まっていた…。 『ユナ…?』 後ろから声が聞こえる。 「あっ…!!」 恵美だった。 『最近元気ないよ…。大丈夫?』 そう言うと恵美は何も言わずに抱きしめてくれた。 雪の冷たさと反比例していく恵美のあったかさを私は全身で感じたんだ。