多重書きの二等辺三角形


結局そのまま何の会話もなく家に到着した。


「バイバイ純ちゃん。」


『おう、また明日な。』


あっ、クッキー渡すの忘れてた。


自分の部屋に入ってから気づいた。


あ~もういいや。。


渡すような気分じゃなくなっていたんだ。


カバンの中からクッキーを取り出した。


するとハート型のクッキーは真っ二つに割れていた…。


…。


結局私はそれを自分で食べることにしたんだ。


食べて、食べて、食べて…


いっぱいいっぱいあったクッキーはアッという間になくなった。


そのクッキーは、ほんのり涙の味がした。