「ゆーらっ」 あたしは、大好きな貴方の声で呼ばれて振り向いた。 低いけど幼さを残す声。その貴方の声が大好きなんだ。 「も~、想太遅いよ~」 「ごめんって~」 顔の前で手を合わせて一生懸命謝ってくる想太。 あたしの大好きな人。 学校が同じで、ちょうど1年前に想太に告られた。 明るくて面白いし、気になってたから想太と幸せになるんだって決めた。