Infinite Information

―――帰宅後
家に帰ると報告が入った。
お父さんがまだ見つからないとの報告が入った。

「わかった」といい、部屋に戻ろうとした。

「総長、ヨシト様がいらしています」

「どこに居るの」

「応接室です」

「なんで家に入れたの」

「急用とのことだったので」

「そう」


私は応接室まで移動した。
この扉を開けるとヨシトがいるのか………
ただでさえ、混乱しているのに何であいつの相手をしないといけないの………
私は扉を開いた。


「よう、久しぶり」


ヨシトはソファーに深く座っていた。

とても総長としての態度ではない。


「久しぶり」


私はヨシトをさっさと帰宅させようとした。


「どうだ。学校の方は」

「いいところよ。自由な時間があって………」

「俺のところは進学校だから大変なんだよ。
でもおかげで学べるものが増えて嬉しいけど」

「そうなの」


こいつは私が進学校に行けなかったことを笑いに来ているの………


「俺とお前が最後に会ったのって確か中学卒業した日以来だよな」

「そうよ」


イライラしてきた。こいつは何しに来たんだのよ。


「あれ以来、ずいぶん立派になったじゃないか、アカネ」

「今の私の立場が分かってるの」

「分かっているよ。総長に就任したんだろ」

「それなら、敬語を使いなさい。それが常識でしょ」

「そうだな。わかったよ。アカネ」


ヨシトは一杯お酒を飲んだ。

私が来る前から飲んでいたのだろう。

もう酔っていることは誰が見ても分かるだろう。


「ところでアカネ、俺が今日来た理由が知りたいんじゃないか」

「何」

「就任式で一人殺したろ。
たしか幹部の辻本ダイゾウだろ。
お前のお父さんの弟の………」