―――春休みになった。
ナナミと食事をすることになった。
この日の僕はいつもの僕とは違った。
僕はナナミに告白するからだ。
いつもよりも高めなレストランを予約して食事を終えた後にタイミングを見計らって告白する予定だ。
僕は待ち合わせの三十分前に来て待った。
ナナミは時間ギリギリに来た。
レストランではいつも通り、話をして楽しみ。
散歩をして告白のタイミングを見計らった。
公園に噴水があり、そこで僕は決意を固めた。
「ナナミ、実は大事な話があるんだ」
ナナミは少し考えてから、
「私も大事な話があるの………」
「何、ナナミ………」
「少し長くなるから向こうのベンチに座ってもいいかな」
僕は告白しようとしていたため、心臓が早くなっている。
ナナミは冷静だ。
僕とナナミはベンチに座った。
ナナミが一向に話さないので僕はナナミに話しかけるとナナミが「ありがとう」と言った。
そして、ナナミは話し始めた。
「ミコト君、私は今までミコト君に話そうと思ってたことがあるの………」
「どんなこと」
「今まで黙っていたけど私たち一度会ってるよね」
僕の両親が亡くなって能力が目覚めたあの日に会った少女はやっぱりナナミだった。
「うん、僕もナナミに子供のとき会ってることは覚えてるよ」
「そうなんだ。それじゃあ、もう記憶は戻ってるの」
「うん」
ナナミはしばらく黙りこんだ。
きっと過去が関係しているのだろう。
「少し前、『森下先生』の話をしていたよね」
「そうだね。
森下先生がナナミのことを『藤沢ナナミ』っていうから気になって………」
「私の両親は離婚しているの………
それで名字が違うの」
「………」
「名字のことよりも私の能力について話していい」
「うん」
「私の能力は『活性』なの………」
ナナミと食事をすることになった。
この日の僕はいつもの僕とは違った。
僕はナナミに告白するからだ。
いつもよりも高めなレストランを予約して食事を終えた後にタイミングを見計らって告白する予定だ。
僕は待ち合わせの三十分前に来て待った。
ナナミは時間ギリギリに来た。
レストランではいつも通り、話をして楽しみ。
散歩をして告白のタイミングを見計らった。
公園に噴水があり、そこで僕は決意を固めた。
「ナナミ、実は大事な話があるんだ」
ナナミは少し考えてから、
「私も大事な話があるの………」
「何、ナナミ………」
「少し長くなるから向こうのベンチに座ってもいいかな」
僕は告白しようとしていたため、心臓が早くなっている。
ナナミは冷静だ。
僕とナナミはベンチに座った。
ナナミが一向に話さないので僕はナナミに話しかけるとナナミが「ありがとう」と言った。
そして、ナナミは話し始めた。
「ミコト君、私は今までミコト君に話そうと思ってたことがあるの………」
「どんなこと」
「今まで黙っていたけど私たち一度会ってるよね」
僕の両親が亡くなって能力が目覚めたあの日に会った少女はやっぱりナナミだった。
「うん、僕もナナミに子供のとき会ってることは覚えてるよ」
「そうなんだ。それじゃあ、もう記憶は戻ってるの」
「うん」
ナナミはしばらく黙りこんだ。
きっと過去が関係しているのだろう。
「少し前、『森下先生』の話をしていたよね」
「そうだね。
森下先生がナナミのことを『藤沢ナナミ』っていうから気になって………」
「私の両親は離婚しているの………
それで名字が違うの」
「………」
「名字のことよりも私の能力について話していい」
「うん」
「私の能力は『活性』なの………」


