―――日曜日
『C』の会議が開かれた。
今回の議題は山本が調査した偽者『C』の結果報告だった。


組織名は『R』
レポリューションの頭文字をとった名前だ。


『R』
リーダーは椿十郎
構成人数は18人。
活動内容は『C』と同じ内容であるが一つだけ違う点があった。
『R』の基地に大量の武器があったことであった。
以上が潜入して知ったことだ。


僕達は山本の報告を聞いて考え込んだ。


「ねえ、伊藤。
武器があるってことは『R』は国に戦争をしようとしているの」


辻本が小さく話しかけた。


「報告が本当ならあり得る話だ」


僕達は伊藤が『R』に対して慎重であったことを褒めた。
調べないで手を組んでたり、無視をしていたら取り返しのつかないことになっていた。
でも問題は『R』をどうするかだ。


「どうした方がいいか………
ミコトは何かアイデアが見つかったか」

「見つからないよ………」


目を逸らすとナナミと目があった。
僕は夢の中で見たナナミと今ここにいるナナミが同一人物か知りたくなった。


「ナナミは何かアイデアない」

「今のところは思いつかない」


不思議な感じだった。
僕が見た夢のナナミの雰囲気がまったく感じられなかった。
結局、これ以上話すことはできなかった。