Infinite Information

「アック、もう一つ聞きたい情報があるんだが…」

「なんだ」

「地図やメディアでも知られていない軍施設・もしくは研究施設を知らないか」


マスターが俺の前にカクテルを置いた。


「地図にも…メディアでも知られていないものか…」


男は知っている情報から検索しているのだろう。
俺はカクテルを飲んだ。
男は答えが出たらしく、俺の方を見た。


「ユキ、あるぞ」

「そうか。どこにあるんだぃ」

「100万だ」


俺はまたアックの口座に振り込み、アックは確認した。


「かなり前に入手したものだ。
古い情報だから高くはない」

「わかった。それでどんな情報なんだ」

「ある研究施設についてのことだ」

「ほう…何の研究だ」

「『才能』だ」

「『才能』ねぇー
それなら、どこにでもある研究施設じゃないか」

「いいや。ただの研究所じゃない」

「どんな研究施設なんだ」

「『多才能力者』を作る研究をしていた研究施設だ」