Infinite Information

「―――ということで、今週の日曜の午後一時駅前に集合だから」


伊藤は皆に言って帰った。
皆は伊藤の背中を見ている。


「困ったな」


山本がスペシャルステーキセットを食べながら言った。
僕はスプーンを取り、ハヤシライスを食べようとした。


「ねえ、ミコトはどう思う。
無能力者だし、シンボルとか言われて………」


スプーンを止めた。


「そう言われても………」


僕はハヤシライスを見た。


「そう深く考えないでください」


ナナミが僕の様子を気遣い話しかけた。


「楽しそうだし行ってみましょうよ」

「ね、ミコト君」

「………うん」


僕は山本を見て助けを出した。
山本は話に参加せずに食べていた。


「よし、それじゃあ今週の日曜日午後一時に駅前に集合ね」


辻本は嬉しそうだ。


「ほら、早く食べないと冷めちゃうわよ」

「そうだね」


僕達も頼んだものを食べ始めた。




―――その後、僕達は学校のことなどを話して零時に帰宅した。