私は『伊藤マサ』と『白崎ナナミ』と一緒に行動した。
お父さんが私たちの周りの敵を全て倒してくれた。
私も手伝おうとしたが断られてしまい、ただ、歩くことしかできなかった。
お父さんはわかっていたのかもしれない。

私の体力が限界だと………
『神山ミコト』は私たちと別れ、周囲に散った『W』の援護に向かった。
『伊藤マサ』が「『W』はこれから必要だ」と言い、『W』を助けるように『神山ミコト』に指示を出したからだ。
お父さんは空を飛ぶことができなかったから『神山ミコト』が『W』の助けをするしかなかった。


「マサ、これからどうするの………」


「簡単なことだ。
『W』の目的と同じでこの国の代表を捕まえに行く。
それでこの国は『W』のものにする」

「どうして、そんなことをするの」

「なんでだ………
アカネだってそれをするために戦争をしているんだろ」

「そうだけど………」

「それに『W』の思想と『C』の思想は同じなんだ。
けど、方向性が違うけど」

「方向性………」

「『W』が求めたものは国民に『伝える』ことだ。
だが、『C』が求めるものは『強制』だ」

「『強制』………」

「そうだ。この世界は間違いが多すぎる。
何もしなくても『才能』さえあれば暮らしていける。
そんな世界にいつまでも伝えても意味が無い。
人は誰だって楽を望むからな」

「………」

「だから、この国から始めるんだ。『Cの世界』を………」

「『Cの世界』………」

「この国から『才能』以外のことで発展させ、やがて世界のトップに立たせる」

「そんなこと………
それは幻想よ」

「いいや、幻想なんかじゃない。人は行動して初めて知ることができるんだ」

「知ること………」

「『C』で活動した理由は色々あるが、始める前は不安があったんだ。
俺にも………
だが、活動をしてわかったことがあった。
『C』でならやれる」