Infinite Information

『神山ミコト』と話しいたとき『C』のことがふと頭に浮かんだ。
あの頃が懐かしく感じた。世界を動かそうとした『伊藤マサ』。
それに付いて行った『神山ミコト』『白崎ナナミ』『山本タクヤ』。
私は彼らを監視するために参加したが、彼らのことを知らないうちに信頼できる人だと思ってしまったのかも知らない。

長年いる『W』の部下を信じないで『C』を信じた私はなんなんだろう。
ヨシトが瀬川さんの仕事を終えて戻って来た。
瀬川さんは店をしばらくお休みして、この機会に店内の改装をしていた。
でも、そんな風景を見ると自分の立場が忘れられるような気がした。


「アカネ。戻ったぞ」

「うん、ヨシトお疲れ様」

「んっ、なんかいいことでもあったか」

「仲間と連絡が取れるかもしれない」

「本当か」

「うん、もうすぐ連絡が来る予定よ」

「そうか。
それじゃあ、ついに『W』の全戦力がこの国に来るのか」

「連絡次第ではそうなると………」


ピー、ピー


電話が鳴った。