メディアを通して、『W』のことが大きく取り上げられた。
『W』の総長が十七歳の少女。またその強さは百人力の力だということ。
犯行ないようもテロ組織の総長を逮捕しようとしたが抵抗され、全ての者が皆殺しにされたと報道された。
幹部の名前が出なかったことだけが救いだった。
多くのメディアは私の顔写真を公開した。一気に私は有名人となった。


之に対してさまざまな議論を番組で行われた。
この反乱事件が起きて一週間が過ぎ、四月となった。
普通なら始業式が始まり、私は高校三年生になっているはずなのに………


ここの生活は悪くなかった。
集会で私の部下は三十人ほどしかいないが、世界にいる部下はまだ多くいた。
あの集会で『過激派』を呼ばないでおいて良かった。

もし呼んでいたら全てが終わっていただろう。
ヨシトは世界中の『過激派』を今すぐ集めようと提案した。
だが、連絡する手段がない。
基地から特殊な方法で通信していたが、今は通信機が無い状態だし、戻ることもできない。
外に出れば、一瞬で警察を呼ばれてしまう。
メディアも酷いものだった。
高校生の私を『赤い死神』というんだから………


ヨシトもこの場所から動くことができないが瀬川さんのお手伝いを強制的に手伝わされ、会うことができない。
どうすればいいのかわからないまま、時が流れて行く
せめて、連絡さえできれば………
私はこれまで起きたことを振り返った。


『C』『R』『W』『神山ミコト』………
『友達』


あの時、私は『神山ミコト』のことを友達と認識した。
監視対象から『友達』としてとらえた。
『神山ミコト』ならこの状況を何とかしてくれるかもしれない。
でもどうすれば………
『森下総合病院』にいるかもしれない。