「そういえば、一人うるさい人がいたから殺したわ。
それがどうしたの」
「ダイゾウさんの孫が泣いてたぞ」
「そう」
「確かにアカネの立場は分かる。
それに総長を立候補したダイゾウさんが悪いのも確かだ。
だが、殺すことはなかった」
「でも、いつまでも組織に混乱を出しそうな人を考えていては先には進めない」
「アカネは就任式が始まる前から反発があることを分かっていた。
そしてその時の対応も考えていた。
そうだろ」
「そうよ」
「だが、誰が反発するかは考えていなかった。
幹部は『穏健派』と『過激派』の二つが集まっていた。
『穏健派』を除くと『過激派』の数名の内、誰かが動くと予測していた」
「何が言いたいの」
「殺した相手が悪かったんだ」
「………」
「『W』で総長の条件は『誰よりも強い』が前提だ。
でも、部下はそんなことはどうでもいいんだ」
「何が言いたいのよ」
「部下の皆はこう考えているんだ。
『はめられた』と」
「馬鹿を言わないで………。私は幹部の前で殺した」
「その中にダイゾウの部下はいなかった」
「………」
「ダイゾウの部下は『過激派』の中でも最悪の部類に入る連中ばかりだ。
組織に混乱が生じるだろう」
「誰が指揮をしているの」
「それはわからない。これは全て俺が予測した結果だ。
いずれ組織で反乱が起きる。
この国『ヘブン』と戦争をする前にな」
「解決方法は………」
「簡単なことだ」
ヨシトは私の方を見て笑みを浮かべた。
「俺と結婚しろ」
それがどうしたの」
「ダイゾウさんの孫が泣いてたぞ」
「そう」
「確かにアカネの立場は分かる。
それに総長を立候補したダイゾウさんが悪いのも確かだ。
だが、殺すことはなかった」
「でも、いつまでも組織に混乱を出しそうな人を考えていては先には進めない」
「アカネは就任式が始まる前から反発があることを分かっていた。
そしてその時の対応も考えていた。
そうだろ」
「そうよ」
「だが、誰が反発するかは考えていなかった。
幹部は『穏健派』と『過激派』の二つが集まっていた。
『穏健派』を除くと『過激派』の数名の内、誰かが動くと予測していた」
「何が言いたいの」
「殺した相手が悪かったんだ」
「………」
「『W』で総長の条件は『誰よりも強い』が前提だ。
でも、部下はそんなことはどうでもいいんだ」
「何が言いたいのよ」
「部下の皆はこう考えているんだ。
『はめられた』と」
「馬鹿を言わないで………。私は幹部の前で殺した」
「その中にダイゾウの部下はいなかった」
「………」
「ダイゾウの部下は『過激派』の中でも最悪の部類に入る連中ばかりだ。
組織に混乱が生じるだろう」
「誰が指揮をしているの」
「それはわからない。これは全て俺が予測した結果だ。
いずれ組織で反乱が起きる。
この国『ヘブン』と戦争をする前にな」
「解決方法は………」
「簡単なことだ」
ヨシトは私の方を見て笑みを浮かべた。
「俺と結婚しろ」


