事が片付いたら呼んでね。 そう言い残して去って行く後ろ姿を視界から消し、置いていた眼鏡をかけた。 何気なく開けた引き出しには色違いのファイルが何冊も入っている。 その一冊を手に取れば、あらゆるところから付箋が飛び出ている。 それは龍が先輩から引き継いだ時につけたモノ。 必死にメモを取り、片っ端から貼っていく龍の姿は記憶に新しかった。 「……アホらし」 付箋の一枚を無造作に剥がしてくしゃりと丸める。 手の中で丸まったそれを豹は呟きと共にごみ箱へと弾き飛ばした。