「よし!じゃあ、4時に東京駅で!」
『はぁーい!』
「ありさ・綾太、後でね~!」
「「ばいばーい!」」
「じゃあ、俺等も行こっか?!」

ドキドキ

「う、うん…!」
「手でも繋いじゃう?笑」
「…な!何言ってんの!?」
「笑。冗談だってぇ!可愛いなあ~笑」

クシャクシャ

「…もぉ~!」

何こんなドキドキしてんの!?
頭…クシャクシャされちゃったし。
手繋ぐとか……!!
ヤバい~…!!
あの笑顔はダメだ。

「何処まわる?」
「動物園は?上野動物園!」
「お!いいね~」
「でしょ?!」
「行こっ!」

ギュッ

……て、手繋いでるし!
え?ええ!?これはどーなってんの?!

「ねぇ!…手。」
「ん?嫌だ?」
「嫌じゃないけど…」
「デートだし良いじゃん!それとも、俺とじゃ嫌?」

嫌なわけないじゃん!
塚、そんな覗き込まないでぇ!!
私は頭を左右に振った。
「なら良かった!」
ギュッ
「…うん…!」

動物園の中を全部見終わった頃…