みんなが一緒に行くって言ってくれたけど、あたし一人で行く。
裕也に電話してもらったんだ。公園で待ち合わせ。
公園につくと真波はベンチに座っていた。
あたしもその横に座った。
「話って何?」
真波の声は弱々しく震えていた。
「裕也のこと好きなんでしょ」
「‥‥‥好きだょ」
「だったら何でひきょうなことするの!!」
「私なんか裕也くんに告白したって無理に決まってんじゃん!!」
「だったらひきょうなことしてイイの?」
「私は、裕也くんが欲しいの!!!」
「何それ。裕也が欲しいなんてありえないんだけど。
裕也をおもちゃにしないでよ!!!!
あんたは裕也が自分のそばに来てほしいからリスカしたり付き合ってくれなければ死ぬって言ったんでしょ!?
それは裕也を苦しめてんだよ!!!!!
そんなに裕也が好きなら、ひきょうなまねしないで正々堂々たたかえばいいじゃん。
そんな子に、裕也は振り向かないよ。」
それだけ言ってあたしは帰った。
いま思えば、あたしのどこにそんな勇気があったんだろう。
きっと、大切な人を守るので必死だったんだろうね。
数日後、真波はあたしと裕也にあやまりにきた。それをあたし達は許した。
裕也もあたしにあやまってくれた。
「みお、ごめんな。
これからも一緒にいような。」
「うん!」
この日あったこと、親友のみんなに話した。
みんな笑顔で良かったね。って言ってくれた
学校では、裕也とも一緒にいた。
放課後遊ぶことも多くなった。
築けばもう付き合って2ヶ月。
早いもんだね。
今は、2月後半。
もう少しで卒業なんだ
みんなとクラスが離れちゃうかもしれない。
だから、みんなで思い出作りにディズニーランドへ行くんだ。
でも、八人で行動するのは大変だから、くじで二つにわけた。
あたしは、
由亜、梨香、愛美。
と同じ。
楽しみだな。